美容室でシャンプーを販売する本当の理由

今回お伝えするのは商品の売り方のコツではありません。

美容室のスタイリストさん、アシスタントさん、オーナーさん、そしてお客様、どの立場の方にも聞いて欲しい話です。

この記事を書いたのは…
  • 現役美容師
  • 化粧品検定1級
  • 美容ライター

都内有名美容室など3社で合計10年勤務後、日系サロン立ち上げのために1年ほど海外へ。
帰国後産休、育休を経て美容師に復帰。美容成分マニアの知識を活かし、美容ライターもしています。
お客様とのお話の内容はほとんど美容の事ばかり。撮影のヘアメイク現場で経験してきたことや、美容師としての日々の経験から学んでいる新しい情報を共有します。

目次

美容室でサロン専売品をオススメする本当の理由とは?

美容室でサロン専売品をオススメする本当の理由とは?

店販キャンペーンをして売り上げをプラスしたいオーナーさん、
店販目標を決められて(あるいはご自分で設定して)シャンプーの説明を一生懸命練習しているスタッフさん、
そんなセールストークにうんざりしているお客様。

美容室によくある光景かも知れません。

私もアシスタントの時に働いていたサロンで、同じような経験をしました。

今でも店販キャンペーンには少々疑問を持っています(汗)。

サロン専売品は「売る」のではなく「求められるもの」

私はお客様に対して、あえて「店販」として意識したお話しはしません。

それでも、担当させて頂いているお客様は本当に必要と思ったタイミングで商品をご購入してくださいます

それはお客様一人ひとりに合わせたケア方法やスタイリングのやり方などを説明する中で、本当に必要なアイテムを添えて説明しているからです。

そこに信頼関係があるので、店販を勧められすぎたことが嫌になって失客する、なんてこともありません。

むしろ感謝されることが多いです。

サロン専売品の販売は美容師の特権

美容師さんは、国に認められた国家資格を持っています。

しかも、国家資格を取った後も、サロンで働きながら、日々新しい情報を熱心に勉強されている方がほとんどです。

こんなに勉強熱心な方が多い業種も珍しいと思います。

それはなぜか?

日本の美容室は信号の数より多いので、競争が激しく、新しい情報を取り入れていないとあっという間にライバルに負けていってしまうからです。

そんな国家資格を持った美容師さんは、お客様に対して、薬剤や刃物を使用するのを国から許可されています。

少し話は変わりますが、あなたが病気にかかって病院に行った時、お医者様が点滴や注射をしたあと、「今後は自分の好きな市販薬を買って、お身体治してください」とは絶対言われませんよね?

必ず処方箋を出して、調剤薬局でお薬を処方してもらうように指示されると思います。

美容室にいらっしゃるお客様はどうでしょうか?

美容師からの提案

髪の毛のダメージ、まとまらない、ベタつく、頭皮の固さや乾燥が気になるなど、色々な症状を訴えてお客様はご来店されています。

例え現時点でご自身では気にされていなくても、国家資格を持ったプロの目から見て、今後の髪の状態がどうなっていくか、あらかじめお伝えしておいた方が良いお客様もいらっしゃいます。

  • 髪の毛のごわつきや、毛量調節がかなりされてある場合は、髪の広がりが予想されます。
  • 縮毛矯正などの薬剤が強めの施術は熱によるタンパク変性で、より専門的なアフターケアをするかどうかが、今後のストレートの持続を左右します。
  • ブリーチオンカラーやハイトーンなどの、明らかに早い時期からの退色が予想される施術も、今後のホームケアとの両立が必須なお客様がほとんどです。

今、世の中的には市販のシャンプーを使っている方が多いかも知れません。

しかし、顔にはトータルで1万円以上の製品を毎日塗っていたりするほど美容に気を使っている方に対して、顔より大部分の場所を占める髪の毛をケアをするのには数百円の製品で大丈夫なのでしょうか?

お客様がご購入されるか否かは別にして、今の髪の現状、今回する施術と今後予想される髪の状態、それに沿った「処方箋」をお出しするのも、国家資格を持って、日々勉強している私たちの仕事の一つだと思います。

ライバルとなる美容室が多すぎるが故に、お客様のご機嫌を損ねたくない、押し売りされたと思われたくない、なんでも言われた通りの御用聞きの「性格が優しくて良い人」な美容師さん。

本当にお客様のことを想っているなら、お客様が一番心地良い髪と地肌でいられるように、真摯にお伝えしなければならないホームケアがあるはずです。

美容師さんは魔法使いではありません。

お医者様が1回の点滴や注射だけで治療を終わらせることが無いように、美容師さんも処方箋を出し、お客様と協力して一緒に履歴を重ねていきながら、髪を作り上げていくことが必要です。

もちろん、病院とは違ってその方の命に関わることでは無いので、その日にホームケア製品を買っていかれるか否かは、お客様の自由です。

しかし私たちもお客様も、サロンだけの施術で次回のご来店まで綺麗な髪の状態をキープできないのはわかっています。

国家資格を持った美容師としての仕事の一つとして、粛々とお客様にご説明し、「処方箋」としてホームケアのご提案を忘れないようにしましょう。

kyogokuの店販袋を紹介します

お客様がご購入された時の紙袋のご用意もお忘れなきよう、こちらもご紹介。

店販袋 大サイズ

店販袋 大サイズ

シグネチャーシャンプーとトリートメントをご購入いただいたお客様にオススメのサイズです。

シグネチャーシリーズはお値段もラグジュアリー価格なので、お客様には紙袋も高級感を感じて頂けるよう気を配っています。

KG 紙袋 ブラックゴールド 1枚

カラーシャンプーやダイヤモンドスプレーを入れても少し余裕のある作りになっています。

店販袋 中サイズ

店販袋 中サイズ

個人的に一番便利な大きさです。

KG 紙袋 ベージュ 1枚

カラーシャンプー2本とカラートリートメント、ダイヤモンドスプレーを入れるとこのくらいのサイズ感で、ダイヤモンドスプレーも高さがはみ出ることなく入ります。

プラスチックタイプの店販袋

プラスチックタイプの店販袋
KG ビニール袋 100枚セット

カラーシャンプー3本、シルバーカラーフォーム、ダイヤモンドスプレーを入れてみるとギリギリくらいの幅です。

高さはダイヤモンドスプレーを入れても余裕があります。

自分のタイミングでご購入されたい、定期的にご購入されたいお客様や、少しでもお得にご購入して頂きたい方には、美容師さん側がKYOGOKUマイページの紹介リンクを作成して、ご案内されるのもオススメです。

ご自分のページから登録すると、紹介特典でクーポンコードが発行されますので、そちらのリンクを共有することにより、お客様がクーポンをお使い頂けます。

\詳しくはこちらをご覧ください/

最後に美容室あるあるを一つ…

個人的に一番お客様に処方する優先順位が高いのは、シャンプーです。

美容師の方なら、お客様の髪質を一番左右するのは日々お使いのシャンプーであることが間違いないのは、共感頂けると思います。

しかし、美容師側からなんの説明もしない場合、お客様から欲しいと言われることが多いのは、洗い流さないトリートメントではありませんか?

もちろん、洗い流さないトリートメントも髪の手触りを素晴らしくしてくれるアイテムです。

お客様のご希望を否定はしません。でも何事も基礎、土台が大事。

お客様の髪と地肌の状態も見ながら解決したいお悩みを伺い、シャンプーの大切さから丁寧に説明していると、(それこそ好みの分かれる)無駄な世間話などしている時間はあまりありません。

美容室に来て下さっているお客様から頂いている貴重な時間は、その方のプラスになる美容の情報をお伝えできるようにお使いくださいね。

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