自分で染めたい方や、これからアッシュシャンプーを使ってみたい方に、美容師目線でお客様からよく聞かれることを
まとめてみました!
*この記事に書いてあること*
- カラーシャンプー、(アッシュシャンプー)って、どうして染まるの?
- 染まる髪と染まらない髪との違いは何?
- カラーシャンプーって、髪に優しいの?
- アッシュシャンプーって、どんな髪色になるの?
カラーシャンプー(アッシュシャンプー)って、どうして染まるの?
カラーシャンプーって、不思議ですよね。
シャンプーのはずなのに、どうして色が入るんだろう?
どうせならトリートメントの方が髪に残りそうなのに、なぜかカラーの場合はシャンプーの方が多い。
これは、カラーシャンプーに入っている色素の成分の種類と、その色素の入り方に秘密があるんです。
カラーシャンプーに入っている色素の特性、色が入る仕組み
HC染料
カラーシャンプーに入っている染料は、HC染料よ呼ばれていますが、これは超細かい分子の染料で、シャンプー時に水分を含んで膨張した髪の毛のキューティクルの隙間からどんどん中に入ってくれます。
そしてシャンプー後髪を乾かすと、キューティクルはキュッと元に戻り、中に入ったHC染料も中に留まってくれます。
そして翌日髪を洗うときにまたキューティクルが膨張すると、またHC染料は外に流れ出ていってしまいます…。
なので、またカラーシャンプーを使って新たにHC染料を入れてあげると良いんですね。
カラートリートメントとの違い
カラートリートメントはHC染料の他に、塩基性染料というものも入っています。
ちょっと専門的な話になるのですが、塩基性染料は「プラスの電荷」を持っています。
普段、正常な髪の毛は「プラスの電荷」なのですが、ブリーチなどで傷んだり、シャンプーをすると、「マイナスの電荷」をおびます。
その時に、「プラスの電荷」である塩基性染料がマイナスの電荷と引き合って髪にくっつくという仕組みです。
カラートリートメントはムラになりやすい
そう、先程の原理から説明すると、ブリーチで傷んでいればいるほどマイナス電荷の力が強くなり、塩基性の染料が強く入るので、ムラになりやすいのです。
あと、自分で塗布するときには塗りムラが出てしまうので、髪の毛全体を良く濡らしてから全体に時間差なく塗布することがポイントです。
その点、カラーシャンプーは単純に分子の細かいHC染料がキューテイクルの隙間に入ってくれるだけなのでプラスやマイナスの電荷は関係ありません。
また、シャンプーなので全体を泡立てますね。それで均等に染料が行き渡ります。
染まる髪と染まらない髪との違いは何?
最後に、染まりやすい髪の毛と染まりにくい髪の毛の違いをお伝えしたいと思います。
基本的に髪の毛全体にほんのり色は入っています。
また、キューティクルが開きにくい健康毛の白髪の根元にも変化は感じにくいです。
ブリーチをしている明るい髪は一度アルカリでキューティクルをかなり開いているので、シャンプー時にHC染料も入りやすく、変化を感じられやすいです。
もちろんカラーシャンプーに染料がたくさん入っていれば、明るい髪にはよく染まっているように感じるでしょう。
しかし、シャンプーの洗浄力とその後のすすぎで指や頭皮についた染料が落ちる程度にしておかないといけないので、濃く染まれば良いってものでもありません。
あくまでもカラーの色持ちを良くする、褪色時の黄ばみ等を抑えるための補助的なツールだと思ってください。
カラーシャンプーって、髪に優しいの?
優しいかと言えば、そこまで洗浄力が弱いわけではありません。
なぜなら、指や頭皮についた染料を落とさないといけないから。
でも各社それぞれいろんな仕組みで髪に優しいカラーシャンプーの工夫をしています。
例えばいくつかのアッシュ、シルバーなど青系のシャンプーの種類で言うと、KYOGOKUのブルーパープルなどは、まず一番たくさん入っている主成分の水が、医療分野などでも使用されるほどの綺麗な水、パイロジェンフリー超純水で、他にも色々髪に良い工夫がされているので、洗い上がりも手触りが違います。
他メーカーのカラーシャンプーの髪に優しいポイントもいくつかご紹介しますね。
エンシェールズのカラーシャンプーにはヒアルロン酸が配合されていて、色味も綺麗に発色します。
THROWのカラーシャンプーはCMC保持成分配合。CMCとは髪の中の水分保持、キューティクルの接着剤のようなものです。
N.のカラーシャンプーにはシアバター配合。艶やかで弾力のある髪に導いてくれます。
市販の安価なシャンプーよりはもちろん髪に優しいですが、ダメージケアに特化したサロン専売品のシャンプーよりは適度に洗浄力はある、といったところです。
アッシュシャンプーって、どんな髪色になるの?
さてさて、前置きが長くなりましたが、アッシュシャンプーの色味について、です。
このカラーだとKYOUGOKUのブルーパープルシャンプーで、ブルーに紫(パープル)が入っているので、アッシュシャンプーとは少し違いますが、全体的に綺麗な青みの感じが出ています。
くすみ感が出ていないのは黄色が消されているからですね。
基本的に髪の毛をブリーチだけで白くするのは無理なので、どんな明るい髪にも必ずオレンジ色や黄色は残っている状態です。
褪色時の黄ばみも抑えることができるので、透明感のある艶髪が保てます。
純粋に「青」だけを使ってくすんだ感じのマットアッシュを出したい方は、THROWのアッシュシャンプーもオススメです。
純粋にアッシュにしたい人は、黄色も消してくれる紫が配合されたシャンプーがオススメです。
KYOGOKUブルーパープルはまさにそんな方にオススメですね。
是非お試しください。
髪があまり傷まない縮毛矯正を追求探求し『綺麗になれない』と諦めている女性を救うことを最重要にしている。また、イメージチェンジやショートカット技術に定評があり、Instagramなどで実際のお客様ビフォーアフターを投稿している。リアルな投稿を見て来店するご新規のお客様たちが後を絶たない。