美容師出張は違法?法律とメリットデメリットを考える

美容師出張は違法?法律とメリットデメリットを考える

美容師の出張は結論から言えば、条件によっては可能です。

とはいえ様々な法律によって制限があり、場合によっては条例違反になったり法律に抵触してしまう場合もあります。

これから美容師として出張や訪問をしようと検討している方や、既に行っているけど法律はあまり理解していないという方は参考にしてみてください。

目次

美容師出張は違法?関連法律は?

美容師法という法律には、「美容師は、美容所以外の場所で美容の業を行ってはならない」と定められています。

美容師が行う作業の衛生面での確保が難しかったりする事が理由として挙げられます。

ただ、美容師法施行令という法令には、特別の事情がある場合には美容所以外の場所で美容の業を行うことができるという事が明記されています。

地域の条例などによって細かな差はありますが、特別な事情として認められる方は

  • 65歳以上で、高齢者さんで理美容室に行けない方
  • 介護中、介護されている為に外出出来ない方
  • 病気や健康上の理由でお店に行けない方
  • 障害者さんで理美容室へ行けない方
  • 育児中で外出出来ない親御さん 
  • 妊婦さん 

このような方々で、美容室に通うのが難しい場合が考えられる方々です。

対象の方に対してであれば、自宅などに訪問して施術を行う事が認められています。

またこの方々以外にも、理美容室以外でも出張カット・訪問理美容師のサービスを行って良い時があります。

  • 結婚式での会場でのサービス 
  • 芸能関係の舞台、テレビなどの撮影前 
  • 離島や山間部などで理美容室が無く物理的にお店に行くことが困難な地域

つまり、美容室に行きたくても行けない事情がある場合は認められる場合があるという事です。

生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律

「生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律」とは、理美容業や飲食、ホテル業など公衆衛生に関連する業種の営業に関する法律です。

厚生労働省が管轄する法律で、美容室の衛生環境をチェックする「全国生活衛生営業指導センター」もこの法律の元で公益法人によって運営されています。

継続的に美容室や訪問美容を行うという方は必ず1度目を通しておきましょう。

生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律

美容師免許がないと できない こと

美容師免許が無ければ出来ないことは、出張による美容業務も、店舗でので術でも同じです。

ヘアセットサロンなどの場合、美容師免許を持っていない方もいるようですが、法律的にはアウトです。

“ 美容師は「美容を業とする者」をいい、美容師法に基づき厚生労働大臣の免許を得なければならない。美容師の免許を持たないものは美容を業として行うことはできない。なお、業とは反復継続の意思をもって行うことで、有料・無料は問わない。

美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」とされており、染毛やまつ毛エクステンションも美容行為に含まれる。なお、美容師がカッティングを行うことは差し支えない。

また、美容師が美容を行う場合には器具やタオル等を清潔に保たねばならない。”

引用:美容師法概要

つまり、継続的に美容を提供する仕事を行うためには美容師の免許なしには出来ないということです。

ヘアカットやヘアカラー、パーマ以外のハサミや薬剤を使わなければ大丈夫というイメージを持っている方も多くおられるかとは思います。

しかし、美容師法に記載されている内容を確認すると、出張で美容を行う場合は、どのようなっ施術内容であれ美容師免許は必要だということになります。

出張美容師(個人)の場合

これまでに説明した各種法律を守れば、個人での出張美容師として働くことも可能です。

美容室の開業を行うには、物件を借りたり内外装の改装費や機材などに1000万円程度の初期費用が必要になってきます。

それに対して、出張で美容を行う場合は店舗を用意する必要がありません。

そのため、開業に対しての費用を大きく削減することが可能です。

とは言え、対象となる顧客の層が非常に限られていますので、継続的な集客には非常に苦労することが想定されます。

このことから、出張美容を行っている美容師は、店舗での業務も兼業している方がほとんどです。

訪問美容師とは?

訪問美容師とは、行う内容は出張美容師と同じですが、介護の側面が強い場合に良く使われる表現です。

美容室に通う事が難しい高齢者の方や、身体障碍者の方を対象にサービスを提供している業者が、近年の高齢化に合わせて増えてきています。

訪問美容師になるには

訪問美容師になるために、別途必要な資格などはありませんが、必要なスキルが変わってきます。

訪問先では充実した設備などはもちろんないため、通常よりも施術の効率は落ちてしまいます。

ですが、身体障がいがある方の中には、長時間椅子に座れない方や、首をまっすぐに出来ない方もいらっしゃいます。

その方1人1人に合わせて、素早く的確な施術が必要となるため、高い美容師経験が必要不可欠となります。

訪問美容師に必要なスキルを学べる学校などもないので、経験を働きながら付けていくしかないのが実情です。

訪問美容師 デメリット

訪問美容師のデメリットとしては、訪問先への移動が多いという点が1つです。

美容施術に必要な道具を運ぶのは想像以上に大変です。

介護施設などへの訪問の場合、美容師として以外のスキルを問われる場合も多々ありますので、様々な環境に対応するのが苦手な方は、大変かもしれませんね。

訪問美容師メリット

訪問美容師のメリットは、たくさん感謝されることです。

本来であれば美容室に行きたくても行けない事情がある方がお客様となるので、とても感謝される事がほとんどです。

また、今後も日本の高齢化は進んでいきますので、訪問美容業界のマーケットは拡大していきます。

大切なのは集客すること

業界のマーケットは拡大していくのですが、実店舗を持たないサービス行として大切になってくるのは「集客」をどうしていくのかです。

KYOGOKUグループでは、京極アカデミーというオンラインの学校を運営しています。

このアカデミーでは、基礎から最新の美容が学べるのはもちろんのこと、集客やSNS運用についても学ぶことが出来ます。

京極アカデミー主宰の京極琉はSNSのフォロワー総数が80万人を超える美容師でもあります。

こういった実際に運用で成功している講師から学ぶ事が非常に大切です。

気になった方は一度確認してみてくださいね。

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