オーガニックカラーとは条件と成分と色見本

オーガニックカラーとはその名の通りオーガニック成分が入っているカラー剤の事を指します。

オーガニック成分はヘアカラーによる刺激を和らげてくれるほか、カラー剤の浸透を補助するオイル成分、潤いや艶をもたらす成分などが入っています。

とはいえカラーが染まる仕組みは通常のカラー剤と同じです。

化学反応を起こして、髪の毛の中で染料を酸化重合させて色を付けていきます。

オーガニックカラーとして有名なヴィラロドラ(villalodola)には、質感を調整するために通常のカラー剤に添加されている

  • 防腐剤
  • シリコン
  • パラベン
  • パラフィン
  • 界面活性剤
  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • パラフェニレンジアミン

このような成分が添加されずに作られています。

またオーガニック認証を取得するために

・命を奪う動物由来の原料は使用していない。 

・遺伝子組み換えの原料は使用していない。

・すべての原料は可能な限り生分解性に優れたものを使用している。

このような配慮がなされているために、オーガニック認証を受けているのがこのヴィラロドラです。

染まる仕組みは通常のカラー剤と同じですが、環境や髪の毛、頭皮などに配慮しているからオー剤といえます。

そんなオーガニックカラーですが、実際に使用する場合のメリットやデメリットも当然あります。

今回はオーガニックカラーについてのメリットデメリット、明るさや色落ちについてなど様々な観点から解説していきます。

頭皮が敏感な方や、環境に配慮している商品をなるべくなら使用したいという方は参考にしてみてください。

目次

オーガニックカラー色見本

ーカラー剤単体の色味ー

オーガニックカラー色見本

出典:villa lodla

ー黒髪に染めた場合ー

オーガニックカラー色見本

出典:villa lodla

ヴィラロドラの基本のカラーラインナップは8つあります。

やや彩度が落ち着いているイメージで、カラーチャートを見る限りでは、他のカラー剤のクレイライン(白髪染め)に近い印象です。

オーガニックカラーデメリット

オーガニックカラーデメリット

ではここでオーガニックカラーのメリットとデメリットを確認してみましょう。

メリット

オーガニックカラーのメリットは

  • 低刺激
  • 環境に優しい
  • ニオイが少ない
  • アレルギー性が低い
  • ナチュラルな仕上がり

このようなものが挙げられます。

使用されている方に聞いてみると、ニオイが気にならないといういけんが非常に多くありました。

カラー剤を染めている間、お客様にとって刺激臭がしないというのは思っている以上にメリットに感じている方が多いということがわかりました。

ファッションカラーにも、白髪染めにも使用することができ、ある程度のレベルまでなら白髪にもよく発色するので幅広い層の方に使用できるカラー剤となっています。

ただしデメリットももちろん存在します。

デメリット

  • 色味の幅が少ない
  • 透明感が出にくい
  • ハイトーンカラーが苦手

このような主に色味に対してのデメリットが多くあります。

先ほども解説した、オーガニック認証を得るには様々な制限があります。

特にパラフェニレンジアミンという「ジアミン」と呼ばれる染料の使用が禁止されています。

カラー剤にとって、パラフェニレンジアミンはとても重要な染料で、最も歴史の長い染料です。

ほとんどのカラー剤に配合されており、深い色味を出したい場合は必ずと言っていいほど配合されています。

そのため、出せる色味に制限が掛かってしまっている点が、オーガニックカラーの大きなデメリットと言えるでしょう。

オーガニックカラー明るさ限界

また刺激の強い、髪の毛を明るくさせるためのアルカリ量も減らしているのでトーンアップさせにくいという点も気を付けましょう。

オーガニックカラー色落ち

色落ちに関しては、体感的にはほかのカラー剤と大きく変わらないように感じます。

むしろベースの髪の毛が本来持っている色素を多く残して染めるので、退色は緩やかになる可能性があります。

オーガニック ヘナカラー

オーガニック ヘナカラー

オーガニックカラーとよく比較されるのが、ヘナからーという種類のカラー剤です。

ヘナカラーもオーガニックカラーと同様に自然由来の成分で作られています。

ヘナカラーの主成分は、ヘナの葉っぱを乾燥させて粉末状にしたものです。

その粉をお湯で溶いて髪の毛に塗って染めるカラーです。

純粋なヘナはオレンジ色にしか染まりません、

そこに藍染に使われる自然由来の成分の「インディゴ」を混ぜて使用されることもあったり、ジアミン系の染料を混ぜて使われることもあります。

オーガニックな成分で染めたいという場合、ヘナカラーで染められる色味はかなり限定さえrてしまうので、あまりオススメはできません。

オーガニックカラー ハイトーン

オーガニックカラー ハイトーン

オーガニックから単体でハイトーンのヘアカラーを作る事は基本的には出来ません。

ただ、ジアミンに対してアレルギーがある方であれば、1度ブリーチをしてからオーガニックカラーで染めるという方法をとることで、ジアミンを使用せずに明るめのカラーをすることが出来ます。

髪の毛のダメージに関してはあまりメリットを感じることはできなくなりますが、ジアミンにあっるぎーのある方は通常のヘアカラーが出来ないので、これは大きなメリットと言えるでしょう。

ジアミンが入っていないカラー剤としては、このようなオーガニックカラーのほかに、ヘアマニキュアや塩基性カラー、ヘアカラートリートメントなどが挙げられますが、いずれも単体では髪色を明るくする力はありません。

オーガニックカラー オレンジ

オーガニックカラー オレンジ

少し前まではオレンジ系のカラーは人気がありませんでしたが、最近では韓国ファッションの人気が高まり、その影響でオレンジ系のヘアカラーの人気が高まっています。

オーガニック系のカラー剤はオレンジ系の色味に強い傾向がありますので、彩度の高いオレンジカラーをオーガニックカラーで染めるのもアリかもしれませんね!

オーガニックカラー黒髪から

オーガニックカラー黒髪から

ここまでの結果から、オーガニックカラーは暗い髪の毛に対して明るくする力が弱いために、高彩度や透明感のあるカラーは難しいことが分かりました。

しかし、ジアミンにアレルギーがあって普通のカラー剤を使用できない方にとっては、とても頼もしいカラー剤と言えるでしょう。

環境にも配慮されたカラー剤は他になかなかないので、気になった方は一度試してみて下さいね。

この記事を書いた人
難波 優二
  • 株式会社kyogoku専務取締役
  • 美容学校教員
  • 美容ディーラー
  • 美容メーカー勤務
  • 接客の全国大会で全国2位
美容師として勤務ののち、美容専門学校にてヘアメイクの講師を務める。
その後美容代理店、全国チェーンの理美容室のSV、美容メーカーにて勤務。
現在はKYOGOKU PROFESSIONALを運営する株式会社kyogokuの専務取締役に就任。
KYOGOKUの運営する各サイトの管理、KYOGOKU商材の広報活動を統括。
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